春には宝が掘れる山

歩くのに慣れてくると、この森で初めて人に出会った。

聞くと、この時期丁度タケノコ狩りのピークなのだそうだ。

この道極めて38年とでも言いたげなそのタケノコおじさんは

あけっぴろげに、さわやかに、そして優しく僕達に教えてくれた。


おじさんに触発され、僕達もいざ挑戦!

やってみると見た目より意外と難しく、目的のタケノコはなかなか

僕達の前にその全貌を明らかにしてくれない。

見かねた先ほどのタケノコおじさんがクワを貸してくれた。

おかげでそれを使い随分能率が良くなった。もう少しだ...。

ついに取れた!費やした時間約7分。費やした人員約3名(応援1名)。

僕達の努力の結晶であるそのタケノコは、その日の夕食になることが

決定した(はずだったが持ち帰った人の裏切り行為により他の2人は

食べることができなかった)。

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