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イギリスのロマン主義画家ターナーを愛した栗原忠二のには、ターナーの絵に見紛うほど、彼の画風が踏襲されている。 彼の描いた『リッチモンドブリッジ』は、リーズ大学のかつての副総学長に購入され、今も大学にあるという。 右の『セントポール』は、1916年頃に描かれた。まだ船による取引が活発だったテムズ川からイギリス最大級の寺院セント・ポールを臨んだ設定。手前に船乗りたちと二隻の船が見え、奥にそびえ立つのがセント・ポールだ。う〜む・・・ロンドンのよどんだ重々しい空気が伝わってくるようだ。 哀愁ただよっていますねぇ・・・。 栗原氏はこのタッチで『ロンドンの郊外』、そして何と『道頓堀の夕』をも描いている。一体どんな道頓堀が見られるのか・・・楽しみですねぇ(~-~)/ |
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左が現在のテムズ川とセントポールだ。ほぼ上の絵と同じ角度から見た眺めだから、なんとなく同じに見えるだろうし、またかなり違う気もするだろう。 それもそのはず、歴史の街だけあって建物はほぼそのままだが、昔頻繁に行き来していた貨物船は、今はほとんど通っていない。何と言っても写真にある2000年にいきなりできたミレニアムブリッジは、開通初日に人が渡り始めると大揺れし、すぐさま通行禁止に!・・・今はどうなっているのだろう。 ともあれ、このように西洋的日本絵画もまた一風変わった面白さを見せるのである。 |
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さあ、春はすぐそこ、
散歩しながら県立美術館へ出かけてみては?
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